コオロギパンはコオロギの粉末を練り込んだパンのことで、見た目も食べやすく初心者にもおすすめです。
さらに健康にも良いとなると、試してみない手はないでしょう。
本記事ではコオロギパンについて、詳しく解説していきます。
コオロギパンとは
コオロギパンとは、敷島製パン株式会社(Pasco)から発売された商品で、その名の通りコオロギを使ったパンのことです。
株式会社FUTURENAUTと共同で開発した商品で、オンラインショップ限定で販売されました。
コオロギといっても野生のコオロギではなく、しっかり衛生管理された食用コオロギを粉末状にして使用しています。
近年食用昆虫は高い栄養価と、飼育時に必要な水や餌、環境に与える影響の少なさから、”スーパーフード”として注目を集めています。
特にコオロギは高タンパク低脂質でミネラルも豊富に含んでおり、加工もしやすいので多くの企業から販売されていますよ。
FUTURENAUTのコオロギパウダーを使用
コオロギパンには、FUTURENAUTが開発しているコオロギパウダーが使用されています。
例えばフィナンシェ1つにコオロギ約50匹分のパウダーを使用した商品もあり、がっつり昆虫食を楽しめるパンとなっています。
コオロギパウダーの最大の特徴といえば、やはりなんといっても高いタンパク質と優れた栄養価。
- 必須脂肪酸
- 食物繊維
- ミネラル
- ビタミン
上記のような栄養素をバランスよく含んでおり、プロテインの代わりに用いられることもしばしば。
またコオロギパウダーの優れた点は、栄養価だけではありません。
タンパク質は牛の3倍にも関わらず、排出する温室効果ガスは28分の1,必要な水は6,000分の1、エサの量も6分の1と、環境にも優しいのです。
この数字から、いかに食用コオロギが環境に優しい食品であるかがわかりますね。
Pascoが発売した「Korogi Cafe」シリーズ
ではここからPASCOの「Korogi Cafe」シリーズの商品を、1つずつ見ていきましょう。
ただ「Korogi Cafe」シリーズは数量限定で販売されるため、公式サイトを参考にいつ販売されるのか確認しておく必要があります。
コオロギのフィナンシェ
しっとりとした生地と芳醇なバターの香りが特徴のフィナンシェに、コオロギパウダーを融合させ、優しい甘さを感じれらる一品です。
1個当たりのコオロギ使用量が10匹、30匹、50匹と3種類あり、配合量の違いによる食べ比べもできます。
コーヒーと一緒にいただくことで、さらに美味しさが増すでしょう。
コオロギのクロワッサン
北海道産のバターを使用した生地に、コオロギパウダーをふんだんに使用したクロワッサンです。
軽くトーストするだけで香りも引き立ち、より美味しくいただきます。
コオロギパウダーを練り込むことによって、バターのコクとコオロギの香ばしさがマッチし、深い味わいを演出してくれます。
コオロギのバームクーヘン
コオロギのバームクーヘンは、1個につきコオロギ100匹分のパウダーを配合しており、十分コオロギを感じられます。
ただコオロギ自体に変な癖などはないので、少し香ばしさがプラスされ、より甘さが際立つ味になっているだけです。
なぜコオロギパンを出したのか
PASCOとFUTURENAUTは、なぜコオロギパンなんてものを販売したのでしょうか。
それにはSDGsと呼ばれる世界目標が大きく関係しています。
SDGsへの取り組み
SDGsとは「持続可能な開発目標」のことで、環境問題や飢餓問題などに対しての対策を目標にしています。
コオロギなどの昆虫食は、その中の飢餓問題と環境問題の2つにアプローチすることができる食品なのです。
既に世界では昆虫食をスタンダードにしようという動きは出てきており、日本も負けてはいられません。
無印良品がコオロギせんべいを出したように、近年昆虫食が叫ばれているのは、こういった背景があるのです。
気軽に栄養素を摂れる
またSDGsへの取り組みとは別に、シンプルに栄養価が高くコオロギ100gでも十分な栄養素を摂れるところも注目されている理由です。
上記でも紹介しましたが、牛の3倍のタンパク質を含むだけでなく、ホエイプロテインの1.5倍以上の必須アミノ酸も含んでいます。
さらに牛乳と同等のカルシウムや、ミネラル・ビタミンB12、オメガ3脂肪酸など、コオロギが含む栄養素を挙げればキリがありません。
加工もしやすいため、例えばパンを通して気軽に栄養を摂れる、という点がとても注目されている理由です。
コオロギパンのお供にコオロギコーヒーはいかが?
食用コオロギの活用法はパンだけではありません。
香ばしい香りとエグ味のないたんぱくな味はコーヒーとしてもお楽しみいただけます。
バグズファームの「コオロギコーヒー」
コオロギコーヒーは、「フタホシコオロギ」のパウダーを使用したコーヒーです。
フタホシコオロギが持つ香ばしい香りと、エグ味のないたんぱくな味を活かすためのコーヒー豆の選別にも拘っています。
ローストされたコオロギの風味を邪魔せず、良いハーモニーを生み出しています。
今回紹介したコオロギパンと一緒に食べることで、優雅な朝食の中に昆虫食を紛れ込ませることができるでしょう。
昆虫食が初めてで抵抗がある方は、パンとコーヒーという馴染んだ形からチャレンジしてみませんか。
コオロギパンなど気軽なものから昆虫食を取り入れて!
初めはコオロギパンなど想像もできなかったと思いますが、今回紹介しているように、パウダーを練り込んだものなので食べやすいです。
また他のパンと比べると栄養価も高く、さらに昆虫食のチャレンジにも使えるので、取っ掛かりとしてはとてもおすすめ。
後半で紹介したコオロギコーヒーと一緒に、15時のおやつにいただいてみてはどうでしょうか。