食用コオロギ

「ANTCICADA」とは？唯一昆虫食のコース料理が食べられるお店！

Posted on by korogi

「コオロギが乗ったラーメン」「キャラメルに身を包んだセミ」「スープと一緒に味わう蚕」
このような昆虫食のコース料理が食べられるレストラン「ANTCICADA」というお店をご存知ですか？

ANTCICADAは2020年の6月4日（虫の日）にオープンし、その年にグルメメディアヒトサラの「2020年ベストシェフ＆レストラン100」に選ばれました。

オープンしたその年でアワードに選ばれるほどのインパクトを持つANTCICADAは、一体どんなレストランなのでしょうか。

今回はANTCICADAとは何なのか、どんな料理が食べられるのかについて紹介します。

ANTCICADAとは？

昆虫食が楽しめる東京のレストラン「ANTCICADA」は、東京・日本橋にあるレストランです。
ANTCICADAではコオロギラーメンと昆虫を使ったコース料理を提供しています。

ANTCICADAの意味とは？

ANTCICADAという店名には、アリ（ant）とセミ（cicada）という昆虫が含まれています。

これはイソップ物語「アリとキリギリス」の元になった、「アリとセミ」というお話から来ているのだそうです。

実は、イソップ寓話の「アリとキリギリス」の元ネタは「アリとセミ」でした。生き物はそれぞれ違うリズムで生きているのだから、アリとセミ、どっちが良い悪いではなく、どちらの美しさも認めあえる社会であってほしい。お店では、そんなフラットな目線で、食材やお客様に向き合っていきたい。そんな想いを込めて名前をつけました。

引用：https://camp-fire.jp/projects/view/193900

このような名前を用いた背景としては、ただ昆虫食を広めるだけでなく、昆虫食を通して生き物などに目を向けて欲しい。
そんな思いが込められているのでしょう。

代表は篠原裕太さん

ANTCICADAの代表は地球少年とも呼ばれる篠原祐太さん。（左から2番目が篠原さん）

出典：https://camp-fire.jp/projects/view/193900

篠原さんは4歳から昆虫を食べ始め、虫の魅力にのめり込んでいったそうです。
慶應義塾大学時代にコオロギラーメンを開発し、その後は「ラーメン凪」やミシュラン一つ星「四谷うえ村」で修行。

昆虫料理の創作を始め出張料理や講演会、執筆など幅広い分野で昆虫の魅力を伝え続けています。

他にも発酵家や料理人など個性豊かな4人のメンバーが集い、ANTCICADAチームとして活動しています。

ANTCICADAでは昆虫食が楽しめる

ANTCICADAで食べられるのはコオロギラーメンと、「昆虫を使った、地球を味わうコース料理」の2種類です。

手軽に食べられるコオロギラーメンと、特別な日に食べたいコース料理。
2つの料理について、解説していきます！

1杯に100匹！こだわりのコオロギラーメン

https://twitter.com/earthboy64/status/1368396775447355398?s=20

コオロギラーメンとは、2種類のコオロギをブレンドして出汁を作り、特性のコオロギ練り込み麺を使ったラーメンです。

このコオロギラーメンの特徴は、何と言ってもコオロギの使用量。
なんと1杯に100匹のコオロギが使用されています。

スープやタレに使う醤油、麺などあらゆる部分にコオロギが使われており、まさに命を丸ごと頂ける至高の一杯。

こんなコオロギ尽くしのラーメンは、他にありません。

ANTCICADAでは、毎週日曜日の11時から20時までコオロギラーメン専門店として営業しています。
（※新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業時間が変更になっている可能性があります。来店前には必ずHPで確認するようにしてください。）

コオロギラーメンだけでなく、カイコXO醬チャーシュー丼やシルクソーセージなど、見たこともないようなサイドメニューも充実。
デザートにはタガメブラウニーや蚕沙アイスクリームも楽しめます。

 

期間限定で特別なラーメンが提供されていることも。
詳しくは篠原さんのTwitterをチェックです。

地球を味わうコース料理

ANTCICADAでは地球を味わうコース料理を提供しています。

昆虫をはじめ、野草やジビエなど、日の目を浴びていない生き物たちの魅力をコース料理で表現します。シェフの白鳥も「L’Effervescence」やデンマーク「Relae」などで経験を積み、食材や生産現場に丁寧に目を向けていきます。コの字型のお席で一品ずつ一斉提供、驚きや発見に満ちた地球からの贈り物をお届けします。

引用：https://antcicada.owst.jp/courses/34280617

普段気持ち悪いと敬遠されている昆虫食ですが、高級フレンチのように食べることで、また違った味わいになるはず。
こちらのコース料理は完全予約制なので注意が必要です。

  • 金曜日：ディナー17時30分から
  • 土曜日：ランチ12時から、ディナー17時30分から
    （※新型コロナウイルス感染拡大防止のため営業時間が変更になっている可能性があります。来店前には必ずHPで確認するようにしてください。）

ご予約の際は下記リンクをタップすると、簡単に予約できますよ。

＞＞ANTCICADA予約ページ

オンラインショップで家にも昆虫食が

ANTCICADAは実店舗のみではなく、オンラインショップも充実しています。

どんな昆虫食が売られているのか、いくつか紹介します。

コオロギラーメン

ANTCICADAのオンラインショップでも、コオロギラーメンが売られています。
東京まで行くことはできないけど興味がある、そんな方はぜひオンラインショップを利用しましょう。

コオロギラーメンは2人前からご注文可能なので、ぜひこの機会にお試しあれ！

シルクソーセージ

ANTCICADAのオンラインショップの中でも人気があるのが、「シルクソーセージ」です。

カイコの繭を原料にしたソーセージで、シルクのようななめらかな食感と滋味深い味わいが特徴。
見た目はカイコの繭をイメージされていますが、普通のソーセージのようでもあるので、まだ食べやすいかと。

何も気にせずに食べれば、なめらかな食感と味わいが癖になり、やめられない人も多いようです。

コオロギの佃煮

3つ目に紹介するのがコオロギの佃煮です。

徳島大学発ベンチャー企業の「株式会社グリラス」が育てたフタホシコオロギを使用した佃煮。
コオロギが元々持つ旨味成分を引き立てるように炊き上げ、生姜を加えることでさらに美味しく仕上がっています。

佃煮は昔からいろいろな食材で作られてきており、見た目もそれほどグロテスクではないので、まだ抵抗が少ないかもしれません。
味は香ばしいコオロギ風味ですが、あまりコオロギの味を知らない人だと気づかないレベルかもしれませんね。

ANTCICADAで食の冒険を体験しよう！

ANTCICADAのように昆虫食を中心とするレストランは、今後もっと増えていくでしょう。

ただローストしただけの昆虫食だけでなく、加工されたものや、コース料理などさまざまな食べ方が増えています。
ANTCICADAのように、ただ昆虫食を出すお店ではなく、確固たる理念を持っていると、私達も身が引き締まります。

本記事を読んでいただけたのであれば、ぜひANTCICADAまで足を運んでみてください。

korogi

2 thoughts on “「ANTCICADA」とは？唯一昆虫食のコース料理が食べられるお店！”

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